ファイルシステムとアクセス制御 (1)

ここまでの講義資料 (pdf形式)

1. ファイルシステム

課題1-1: 絶対パスと相対パス

iTerm 上で,以下を行いなさい.

課題1-2: ホームディレクトリ

iTerm 上で,以下を行いなさい.

発展課題を行うものは,引続き課題1-3以降を行いなさい.発展課題を後で行うものは,以下に進みなさい.

2. 基本的なコマンド

課題2-1: ファイル一覧表示とファイル複写・移動・削除

iTerm 上で,以下を行いなさい.

以上で見たように,rm, mv, cp は -i オプションをつけないと,確認なしでファイルやディレクトリを消す.手引き§2.2.4に書かれているように,削除されたファイルは,2度と復活できないことから,誤って消さないよう注意が必要である.

打ち間違いを絶対にしないという自信がある者以外は,次を行い, rm, mv, cp を使ったときは必ず -i を付けたことにすることを強くお勧めする.

課題2-2: ファイル表示コマンド

iTerm 上で,以下を行いなさい.

課題2-3: マニュアルの表示

iTerm 上で,以下を行いなさい.

なお, Mac OS X で使うコマンドのマニュアルは英文のみしか提供されていない.しかし, Mac OS X の元となっている FreeBSD では,多数のボランティアによる努力により一部のマニュアルが日本語化されており,これを参考にすることができる.

英文マニュアルしかなくて不便であると憤慨するのではなく,他の人がこのような思いをせずに済むように,自らの手でこれらの活動へ寄与することを考えて貰いたい.

発展課題を行うものは,引続き課題2-4以降を行いなさい.発展課題を後で行うものは,以下に進みなさい.

レポート課題 (必須)

以下の課題を行った結果を印刷して提出しなさい.印刷結果には,必ず氏名と学籍番号を記載すること.なお,レポート課題1.a〜1.cを1枚の紙にまとめて印刷しても良い.

締切は5月12日の講義時間までとする.講義の際に担当TAを経由して提出すること.締切を遅れてもレポートは受け付けるが,減点の対象とするので注意せよ.

  1. 以下を実現するコマンドを示しなさい.そして,そのコマンドとそれぞれで出力される実行結果を示しなさい.なお, iTerm 上の実行結果をコピー・ペーストする場合は,4月18日に行った課題1-4が参考になる.
    1. 以下を実現しなさい.
      1. カレントディレクトリを /usr/share/locale にする.
      2. 相対パス指定を用いて,1回で /usr/lib ディレクトリに移動する.

        絶対パス指定を用いた場合や,複数回かけて移動した場合は再提出とする.

      3. このときのカレントディレクトリを表示する.
    2. touch コマンドのマニュアルを調べ,以下に示すような最終更新日時が2000年1月1日0時0分30秒である空のファイル (サイズが0バイト) を作成する方法を述べなさい.また, ls コマンドのマニュアルを調べ,ここで設定した日付と時刻 (月・日・時・分・秒・年) 全てを表示する方法を示しなさい.
      % touch <あるオプション> file
      % ls -l <あるオプション> file
      -rw-r--r--   1 kimura  prof  0 Jan  1 00:00:30 2000 file
      

      注意: ls -l だけでは,日付と時刻の情報が簡略化して表示される.この形式で表示した者は,再提出とする.

      % ls -l file
      -rw-r--r--   1 kimura  prof  0 Jan  1  2000 file
      
    3. レポート課題 1.b で作成したファイル file を, cp コマンドを用いて,その最終更新日時を保持したまま, file1 という名前でコピーしなさい.そして,そのコマンドとこれを確認するコマンドで出力される実行結果を示しなさい.

      ヒント: cp のマニュアルを調べなさい.なお,最終更新日時は「変更時刻」とも呼ばれる.これらの情報を「保存してコピー」するオプションを調べなさい.

      % cp <あるオプション> file file1
      % ls -l <あるオプション> file file1
      -rw-r--r--   1 kimura  prof  0 Jan  1 00:00:30 2000 file
      -rw-r--r--   1 kimura  prof  0 Jan  1 00:00:30 2000 file1
      

引続き,まだ終えていない発展課題を行いなさい.これらを終えたものはレポート課題 (選択)を行いなさい.